青いバラは、日本のサントリーフラワーズと、オーストラリアのバイオベンチャー企業Calgene Pacificとの共同研究により、遺伝子組み換え技術を使って、2004年6月30日に発表された。
その着手から、14年の歳月をかけて、「不可能」とされていた【青いバラ】が誕生したのだ。
と、Wikipediaに書かれている。
研究者たちの長年の努力や、研究の積み重ねに、敬意を表します。 しかし、その花の色は、薄紫色に見える。私はもっとクリアな青色のバラが見てみたい。
こんなわがままを言って、本当に、本当にごめんなさい。
そこで、青いバラを、想像で刺繍してみました。
まずは、いつものように、下書きの絵を描きました。
上の絵は、花びらの外側が青く、内側に向かって、だんだんと白っぽい黄色に変化していくように色を塗りました。
下の絵は、花びらの外側が白っぽい青で、内側に向かって、だんだんと濃い青に変化していくように色を塗りました。
どっちを刺繍しようかなぁ と迷いましたが、今回は上の絵の、花びらの外側が青い方にしました。
下の絵の方は、またそのうちに、いつか・・・
では、刺繍(ニードルペインティング)を始めましょう。
バラのとげと、葉っぱの先端の若い感じを出したかったので、赤っぽい色を使いました。
茎にも所々赤茶色の部分があるので、短い針目で刺しておきました。
茎と花の下のガク
ガクの影になる部分は、かなり暗い緑色です。
上の写真で刺しておいた「とげ」を避けるように、茎をsplit stitch で、刺し埋めました。
ガクは縁取りを白く
少しくねったところは、緑の色を変えて、(写真ではわかりずらいかも)
バラの葉っぱ
外側の黄緑色から、徐々に濃い緑色に、
光の当たるところは、白っぽい緑色、
葉脈と、花の影には、濃い緑色
バラの葉っぱは、輪郭線がギザギザなので、ラインを揃えずに、あえて、ギザギザに刺しました。
茎と葉っぱは、刺し終わりました。
左上の小さなバラの花
まず、中心から刺繍し始めました。
下の花びらとの重なりで、輪郭線が分からなくならないように、split stitch で、輪郭線を刺しておきました。
小さな青いバラの花
左の下から2枚目の花びらを、下向きになるくらい反り返らせたかったのですが、思っていたようにできませんでした。
もっと大きな花びらだったら、糸の向きに変化をつける余裕があったかも。
大きな方の青いバラの花
奥の花びらから刺繍しました。
青から徐々に白っぽく色を変えながら、
しかし、白ではなく、少し黄緑色がかった色。
次に、奥の花びらの手前になる花の中心を刺しました。
紺色から青、水色、薄い黄緑色まで12色の刺繍糸を使っています、花びらの影になる部分には、薄いグレーを1色だけ使いました。
影にはグレーを2色ぐらい使いたいところですが、あまり濃いグレーは、青いバラの花びらを汚れたような色に変えてしまうため、きれいな花びらの透明感がなくなってしまうので、この青いバラには、薄いグレー1色で影になる部分を刺繍しました。
いつも、だいたい花びらの外側から刺繍し始めて、内側に刺し進んでいくんですが、最後に影のグレーを刺すと、グレーの色が必要以上に浮き上がってしまうので、
今回は、先に影を刺しておいて、そのグレーの色を後から刺す色で、カバーしてみたらどうかしらと試してみました。
グレーの色をはっきりさせたいけど、ぼかしたいので、マダラに刺しました。
グレーをマダラに刺した奥側と、密集して刺した手前側で、影の入り方に違いが出ました。
青いバラの刺繍、完成です。